BALLADS -Beautiful Sadness-

c0033063_14524768.jpgこのアルバム『BALLADS -Beautiful Sadness-』をレコーディングしたのは以前から「バラードのみ」のアルバムを作りたいと思っていたからです。
古くはベン・ウェブスター、コールマン・ホーキンス、60年代前後になってドン・バイアス、ジーン・アモンズ、ソニー・スティッツ、ジョン・コルトレーン等によるバラードを中心とした作品が数多く発表されていましたが、日本ではサックスによるインストルメンタルのバラードというとジョージ・オールド、サム・テイラー等による「ムード歌謡」的な作品が中心となってように感じています。私にも毎々サム・テイラーのような・・・というリクエストが多くあるのもたしかでした。
今回、前田憲男氏に「バラードのアルバムを作りたい」と伝えた時に「どのジャンルでやるのか?ジャズ?流行歌?」と言われた時、私は「ジャズ」と答えました。
サム・テイラーのスタイルを軽視しているのではありませんが、「ムード歌謡」風のインストルメンタルのバラードでは無く、日本でも50〜60年代に多くあった、もの静かに感情に訴えかける内容の作品を作ってみたいという気持ちが強くあり、年輩の方には懐かしいと感じ、若い世代にはこんな音楽もあるのか、と感じるような作品を作りたかったのです。
選曲では全体的に悲哀(SADNESS)にちなんだ地味な曲を多く選ぶことになりましたが、アルバムタイトルにもなっている「Beautiful Sadness」は前田氏のオリジナル曲で、この曲がアルバム全体を象徴するものだと感じています。
このアルバムのレコーディングで私は出来るかぎり原曲のメロディを忠実に活かすことを心掛け、またコルトレーンの「バラード」やジーン・アモンズの作品を私なりの解釈でプレイしたつもりです。
また前田氏にはジャジーにプレイしてもらうようにリクエストを出し、それを素晴らしく表現してもらいました。
その結果、ストレートメロディとジャジーの両面を程よく融合させることが出来たと思っています。今回のレコーディングに於いて、前田氏の素晴らしさはここで改めて語ることではありませんが、彼の協力なくしてこの作品は実現しなかったと思っています。
また今回のレコーディングには前田氏と私の50年来の共通の友人である西條孝之介をゲストに迎え、2曲に参加してもらいました。私の中ではスタン・ゲッツのような白人系のプレイというのは持ち合わせていないので、西條氏に登場してもらったというわけです。
このアルバムは50〜60年代のラウンジ、ナイトクラブの雰囲気を表現出来たと感じています。
稲垣次郎


NORIO MAEDA / JIRO INAGAKI『BALLADS -Beautiful Sadness-』(SMR-0001)

前田憲男 / 稲垣次郎 / 荒川康男 / 武田光司; スペシャルゲスト:西條孝之介

1. My Foolish Heart (Victor Young) 6:10
2. You Don't Know What Love Is (Don Raye & Gene De Paul) 7:01
3. Angel Eyes (Matt Dennis) 6:54
4. The Shadow Of Your Smile (Johnny Mandel) 5:41
5. Nature Boy (Eden Ahbez) 5:16
6. Beautiful Sadness (Norio Maeda) 5:30
7. Sun Flower (Henly Mancini) 5:34
8. We'll Be Together Again (Frankie Laine & Carl Fisher) 3:44
9. I'm Fool To Want You (Frank Sinatra, Joel Herron & Jack Wolf) 5:30
10. As Time Goes By (Herman Hupfield) 3:46

1. 2. 5. 6. 9. 前田憲男トリオ+稲垣次郎
3. 前田憲男トリオ+稲垣次郎&西條孝之介
4. 前田憲男トリオ
7. 前田憲男トリオ+西條孝之介
8. 前田憲男&稲垣次郎
10. 前田憲男

発売:ソウルメディアレコード / 販売:ラッツパック・レコード株式会社
定価 \2,500  税抜き \2,381

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ソウルメディアコーポレーション「03-3357-9201」
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by soulmedia | 2005-01-14 01:00 | other works
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